YouTube 上でお子さまや家族を保護するための責任ある取り組みについて

私が「 YouTube で働いている」と会った人に伝えると、「 YouTube で新しいことを学んだり、ヨガをしたり、絵を描いたり、料理を一緒に作ったりしている」という話をよく聞きます。未成年者がオンラインで過ごす時間が増える中、探究心に応えながら、同時に、安全なオンライン体験を提供することが重要だと考えます。社会的責任を果たすことが YouTube の最優先事項であり、未成年者を守ることほど重要なことはありません。

YouTube は、お子さま向けに YouTube Kids アプリを提供しています。YouTube Kids が、お子さまにとって想像力や好奇心を発揮できる場であるように、そしてより安全で、家族で楽しめる場所になるように、YouTube は長年にわたって多大な投資を行ってきました。また、YouTube Kids アプリに掲載できる動画の基準を厳しく定めていることに加え、お子さまが視聴するコンテンツを保護者の方が管理できるようにしています。

さらに、保護者の方には、9~12 歳のお子さま向けの管理対象のアカウント作成や、お子さまと一緒に楽しめるコンテンツ設定など、メインの YouTube アプリの機能に関するオプションも提供しています。ここでは、YouTube 上でお子さまや家族を保護するために行っている取り組みについてご紹介します。

この取り組みは、YouTube 全体で使用しているフレームワークを土台としており、YouTube コミュニティを保護しながらオープン プラットフォームとしての責任を果たすものです。YouTube の原則は、有害なコンテンツを削除すること(Remove)信頼できるコンテンツを見つけやすくすること(Raise)、ガイドラインのボーダーライン上のコンテンツの拡散を減らすこと(Reduce)信頼できるクリエイターを優遇すること(Reward)という 4 つの要素を中心に構成されています。YouTubeはこの 4 つの要素を、選挙から誤情報まで、幅広い種類のコンテンツに適用し、お子さまや家族を保護するための取り組みの基盤にもしています。

 

 

Remove – 削除する

YouTubeは、YouTube 上で未成年者を搾取したり危険にさらしたりするコンテンツを禁止する明確なポリシーを定めており、違反コンテンツをできるだけ早く削除するために多大な時間とリソースを費やしてきました。また、これらのポリシーを定期的に見直し、外部の専門家と連携してポリシーを最新の状態に保つようにしています。たとえば、未成年者や家族を対象としたコンテンツとしながら、性的、暴力、わいせつなどの成人向けのテーマが含まれるコンテンツを削除の対象とするよう YouTube のポリシーを更新しました。2021 年第 1 四半期だけでも、 180 万本以上の動画が「子どもの安全に関するポリシー」の違反により削除されています。

YouTube Kids はお子さまの視聴体験のためにカスタマイズされた独立したアプリで、固有のコンテンツ ポリシーがあり、視聴できるチャンネルや動画を厳選しています。長年にわたって、YouTube Kids に表示できるチャンネルや動画の基準を引き上げ、チャンネルの数を大幅に絞り込んできました。たとえば、最近では、商品のパッケージのみに焦点を当てた動画や、お子さまに購入を促すような動画など、過度に商業的なコンテンツは YouTube Kids から削除するようポリシーを更新しています。

 

Raise – 見つけやすくする、Reduce – 拡散を減らす

YouTube では過去数年にわたり、家族が良質なコンテンツに触れられるようにプロダクトとポリシーの改善に励んできました。子どもの発達に詳しい専門家と連携して、子どもや家族向けコンテンツのエコシステムの指針となる品質原則を策定しました。年齢に適し、豊かな心を育む魅力的なコンテンツは、さまざまなフォーマットやジャンルで提供でき、広範囲の話題を取り上げることができます。例えばこうした動画には、好奇心や想像力を刺激したり、様々なものの見方を受け入れることの大切さを教えたり、お子さまが興味や情熱を見い出せるよう促したりするものが含まれます。

これらの原則は、YouTube Kids に含めるコンテンツだけでなく、メインの YouTube でどの動画をおすすめに表示するかを判断するのにも役立っています。YouTube Kids では、年齢に適し、品質原則に従っている動画やチャンネルを特定し、アプリに含めるようにしています。

YouTube のおすすめに表示される高品質なコンテンツを決定する際にも、この原則が適用されています。つまり、YouTube で「お子さま向けコンテンツ」が視聴される場合、年齢に適し、教育的で創造性や想像力を刺激するような動画をおすすめできるようにしています。たとえば、SciShow Kid の どのようにロケットは飛ぶのか(How do Rockets Fly) を視聴した場合、Art for Kids Hub のロケットの描き方(How to Draw a Rocket)や、Super Sema の DIYでCDホバークラフトを作る方法(How To Make A DIY CD Hovercraft)、GoldieBlox の 好奇心キャンプ(STEM Curiosity Camp) などのコンテンツをおすすめ動画として紹介します。

同時に、これらの原則を用いて、コミュニティ ガイドラインに違反はしていないがボーダーライン上のコンテンツが YouTube のおすすめ動画として表示される機会を減らし、YouTube Kids からはそのようなチャンネルを削除します。たとえば、このようなコンテンツには、過度に商業的または販売促進目的であるもの、否定的な行為や態度を奨励するものなどが含まれます。YouTube では継続的な取り組みを行っており、これらの原則を定期的に再評価し、更新しています。

 

Reward – 還元する 

YouTube には、子どもや家族向けの高品質なコンテンツを制作するクリエイターが集まる活気に満ちたコミュニティがあります。私たちは、このようなクリエイターを優遇し、YouTube での成長と成功を支援できるようにしたいと考えています。

YouTube で収益化を許可されるチャンネルの要件は厳しく設定されています。クリエイターが YouTube パートナー プログラム(YPP)に参加するには、YouTube のコミュニティ ガイドラインに加え、収益化ポリシーも遵守する必要があります。これらのガイドラインは常に最新の状態に保たれ、YPP に応募するチャンネルはすべて、YouTube のポリシーを遵守しているかどうか確認するため、訓練された審査担当者による審査を受けます。また、定期的な審査により、YouTube のポリシーを遵守しないチャンネルは YPP から削除されます。

先日、追加の収益化ポリシーを公表しました。このポリシーは、上述の品質原則と連携しており、YouTube で主にお子さまや家族向けのコンテンツを制作しているチャンネルを対象としています。今後、これらの原則は、おすすめ動画や YouTube Kids に含まれる動画だけでなく、収益化にも適用されます。

未成年を主なターゲットとするチャンネルや、「子ども向け」として分類されているチャンネルは、高品質のコンテンツを配信すると共に、子ども向けコンテンツ固有の収益化ポリシーを遵守する必要があります。たとえば、「過度に商業的または販売促進目的」であったり、「否定的な行為や態度を奨励」したりするなど、低品質なお子さま向けコンテンツを多く含むチャンネルは、YPP への参加が停止される可能性があります。また、個々の動画がこれらの品質原則に違反した場合、広告表示が制限されたり、広告がまったく表示されなくなったりすることがあります。

来月からこれらの変更が反映される予定ですが、影響を受ける可能性のあるクリエイターの皆様をサポートするために事前にご連絡を差し上げています。YouTube の最終的な目標は、家族にとって安全で有意義な環境を築き、お子さまや家族向けの高品質なコンテンツを制作するクリエイターに還元することです。

YouTubeは、世界中の人々に多様で豊かなコンテンツを提供している素晴らしいクリエイターの皆様を誇りに思います。YouTube はこれからもクリエイターの皆様の成功をサポートするとともに、お子さまや家族に安全で充実した視聴体験を提供できるよう努めてまいります。この継続的な取り組みにおける、保護者、クリエイター、専門家の皆様のご協力に心より感謝申し上げます。


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